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第9回ダイアログキャンプ


開催概要

開催日時: 2016年10月22日(土)~ 10月23日(日)

開催場所: 静岡県立朝霧野外活動センター
〒418-0101 静岡県富士宮市根原1番地
Tel:0554-52-0321
http://asagiri.camping.or.jp/

参加者: 合計24名 
<内訳>
【宿泊】:男性8名、女性7名、高校生2名、中学生5名、小学生2名

プログラム:
【1日目】
 12:30 現地集合・昼食&オリエンテーション
 13:30 アクティビティ(1)
 19:00 夕食
 19:30 自由時間(ファイヤーセラピー体験)
 23:00 就寝

【2日目】
 08:00 朝食
 09:00 アクティビティ(2)
 12:00 解散


当日の様子


ご参加者の声

参加者によるアンケート 22名 未回収2名(20代男性・40代男性)

参加者 年代別比率
10代 35%
20代 9%
30代 17%
40代 26%
50代 9%
60代 4%
参加者 性別
男性 11人(46%)
女性 13人(54%)

<アンケート及びヒアリング内容>

◎ 今回のダイアログキャンプに参加したきっかけはなんですかという質問に対して
・友達や家族に誘われた
・去年も参加した、毎年参加している
・紹介されてという回答でした。


◎ 今回のダイアログキャンプに参加したきっかけはなんですかという質問に対して
とても楽しかった 91%(53%)
楽しかった 9%(42%)
普通 5%(5%)
あまり楽しくなかった 0%
楽しくなかった 0%

※( )内は2015年第8回実施時アンケート結果


◎ ダイアログキャンプに参加して心に残ったこと」という質問に対して
「焚火」「星空」「自然」「食事」という言葉から、非日常の場である自然や焚火を前にして活動や食事をすることが心に残った方が多かったようでした。

◎ ダイアログキャンプに参加する前と後ではダイアログキャンプの印象はどのように変わったか」という質問に対して
「毎年」「何もしない」「ゆったり」「間」という言葉や、「火を見ているだけの時間を、野外という非日常の空間で行うことにより、心を落ち着けてくれて、リラックスできる安心できる贅沢な時間」という感想から、何もせずに、自分や他人そして自然と対話するキャンプと感じられた方が多いようでした。

◎ ダイアログキャンプに参加したことで自分の内面に変化はありましたかという質問に対して
「自分が心地よいと感じる範囲でやればいいやと気付いた」「自分の内面と対話する時間を貴重だと思えた」という言葉から、黙って焚火を見ながら内省する時間が持て、自分の日常の内側に対して新たな気付きがあったと感じられた方もいたようでした。

◎ 心理カウンセリングに対して、ダイアログキャンプ参加前と後で認識が変わったのはどの点ですか」という質問に対して
「カウンセリングは、病気の人がかようネガティブなイメージだったものが解消されポジティブに感じられるようになった」「病んでる人だけのものではないと知りました」「前向きになれた気がするし、人と話すのを恐れなくていいんだと思えた」という感想から、心理カウンセリングに対するイメージが変わり、心理カウンセリングを気軽に活用できることやその効果を知って頂けたようです。

◎ 来年も参加したいと思ったかどうか、またその理由も教えてくださいという質問に対して
1名の方が無回答でしたが、その他の皆さんが参加したいとのことでした。その理由としては、「仕事の忙しさから頭の中をカラにしたい」「誰かを誘ってこのステキな体験を広めたい」「年1回何もしない時間を持つのはいいなと思ったから」という答えから、日常から離れてリフレッシュ出来る場所と考えられた方が多かったようでした。

◎ ダイアログキャンプに参加されたことがない方へお勧めする点はという質問に対して
「焚き火をしながら、自分と対話できる。」「カウンセリングを体験できる」「炎を前にする贅沢さ」「何もしない時間の大切さ」という言葉から、日常から離れた非日常の中で様々な体験や体感出来るところと考えられた方が多かったようでした。

事務局からのメッセージ

2016年度のダイアログキャンプの実施について参加者へのアンケートとヒアリングの結果から、今年も 自然の中や焚き火という非日常の体験を印象的に感じた参加者が多く、自分の心のままに行動出来ることに楽しさを見出された方が多かったようでした。このことから多くの参加者が一連のキャンプ活動を通し幼児退行状態に近い体験をされたと推察できます。

次に、キャンプに参加する前と後の印象と内面意識の変容については、ダイアログ(対話)キャンプと いう言葉から、「対話」という言葉により誰かと話すイメージを持ちやすかったようですが、自然や他 人との対話を通して、「自分との対話」の場であると気付かれた方が多かったようでした。このことか らも焚火と対話による内省効果が充分あったことが推察できます。また、今年は例年より風も弱くて気温も高く、星空をじっくりと見る機会があったことも内省効果を高めた要因と思われます。

さらに、日常生活では、自分のことやモノに焦点が当たり易いのですが、今年も焚き火を前にして自己 内省をする時間をゆっくり持つことで、違った視点で自分に焦点を当てて新たな気づきを得た方が多か ったようでした。このことから、ゲシュタルト療法の「地と図」に象徴されるフォーカシングでの変容の効果があったこ とが推察できます。

また、「病気の人がかようネガティブなイメージだったものが解消されポジティブに感じられるようになった」という体験者の言葉から、心理カウンセリングを受けることと心理カウンセリングの活用効果を感じられた方がいたと推察出来ます。

その他に、「仕事の忙しさから頭の中をカラにしたい」や、来年も参加したいと考えた理由の答えから推察すると、日常生活から非日常である自然の中での活動とカウンセリング(ファイヤーセラピー)の体験と同時に、1/f揺らぎによる自律神経調整機能の活性化及びリラックス効果があることが伺えます。このことから、普段時間に追われている方が、時には自然の中で、「何もしない」時間と「自由」な場を積極的に持つことが、身体と心に必要なことだと感じられるという効果に加え、利害関係のない方と知り合い、色々な経験や価値観を知り・共有出来る場でもあり、時間的・精神的に「ゆとり」が無くなりかけている方にも有効な活動だと思われます。



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