開催日時: 2012年10月20日(土)〜2012年10月21日(日)
開催場所: 静岡県立朝霧野外活動センター
〒418-0101 静岡県富士宮市根原1番地
Tel:0554-52-0321 Fax:0544-52-0320
http://asagiri.camping.or.jp/
参加者: 合計6名(内訳 男性4名 女性2名)
協賛・協力企業: 本年度はございませんでした。
主催: JACC(日本臨床心理カウンセリング協会)
プログラム:
【1日目】
13:00 現地集合・オリエンテーション
13:30 アクティビティ(1)
18:00 夕食
19:30 自由時間(ファイヤーセラピー体験)
23:00 就寝
【2日目】
08:00 朝食
09:00 アクティビティ(2)
12:00 昼食
13:00 解散
開催報告書:2012年 第5回ダイアログキャンプ実施報告書 (pdf形式、1.42MB)
― 1日目 ―
13:00 現地集合
参加者が集合してオリエンテーション終了後に早速焚火の燃料となる薪ひろいに出かけました。
薪ひろいもアイスブレイクの効果があり、参加者同士の距離も近くすぐにうちとけました。
― 2日目 ―
08:00 起床 起床して最初に行ったのは、残り火で火を起こすことでした。
昼食は「パスタ」を和風・ミートソース・クリームソースをお好みでかけて食べました。
和風は昨夜の松茸の石突を使用して出汁が取られたものでした。
2012年度のダイアログキャンプの実施について参加者へのアンケートとヒアリングの結果から、今年も自然の中や焚き火という非日常の体験を印象的に感じた参加者が多く、自分の心のままに行動出来ることに楽しさを見出された方が多かったようでした。このことから多くの参加者が一連のキャンプ活動を通し幼児退行状態に近い体験をされたと推察できます。
次に、キャンプに参加する前と後の印象と内面意識の変容については、ダイアログ(対話)キャンプという言葉から、「対話」という言葉により誰かと話すイメージを持ちやすかったようですが、自然や他人との対話を通して、「自分との対話」の場であると気付かれた方が多かったようでした。このことからも焚火と対話による内省効果が充分あったことが推察できます。また、今年は昨年とは違い2日間を通して晴天に恵まれ、天候が雨だったこともあり、焚き火の周りで獅子座流星群を含む星空をじっくりと見る機会があったことも内省効果を高めた要因と思われます。
さらに、日常生活では、自分のことやモノに焦点が当たり易いのですが、焚き火を前にして自己内省をする時間をゆっくり持つことで、違った視点で自分に焦点を当てて新たな気づきを得た方が多かったようでした。
このことから、ゲシュタルト療法の「地と図」に象徴されるフォーカシングでの変容の効果があったことが推察できます。
また、決まった空間の中だけで行うのがカウンセリングではなく、自然の中で行う事も効果があるんだという体験者の言葉から、心理カウンセリングを受けることそのものの固定観念の変容などの効果を感じられた方がいたと推察出来ます。
その他に、「毎年参加しないとだめだ」や、来年も参加したいと考えた理由の答えから推察すると、日常生活から非日常である自然の中での活動とカウンセリング(ファイヤーセラピー)の体験と同時に、1/f揺らぎによる自律神経調整機能の活性化及びリラックス効果があることが伺えます。このことから、普段時間に追われている方が、時には自然の中で、「何もしない」時間と場を積極的に持つことが、身体と心に必要なことだと感じられるという効果に加え、利害関係のない方と知り合い、色々な経験や価値観を知り・共有出来る場でもあり、精神的に「ゆとり」が無くなりかけている方にも有効な活動だと思われます。